アトピー改善しない?良い食事でも悪化する人の特徴

良い食事を心がけているのに、アトピーがなかなか良くならないと感じていませんか?実は、そうした方にはいくつかの共通した特徴があることが、当院の多くの症例から分かっています。
良い食事でもアトピーが悪化する人の特徴とは?
ネットやYouTubeで推奨される油の摂取、乳製品や小麦の排除、糖質制限、無添加食品の選択など、良いとされる食事法を実践しているにも関わらず、アトピーが改善しない、あるいは季節の変わり目などに悪化してしまうという方は少なくありません。多くの方がこのようなお悩みを抱えています。
当院に訪れる患者さんの中にも、良い食事や生活習慣に気を配っているのに症状が良くならないと訴える方が多くいらっしゃいます。そうした方々には、実はいくつかの共通した特徴があることが、これまでの経験から分かってきました。
- 痩せ型である
- 便秘と下痢を繰り返している
- 完璧主義な性格である
体の巡りが悪い?HPA軸の機能低下
上記の共通点を持つ方々にアトピーが悪化しやすい、または改善しにくい状況が見られるのは、一言でいえば「体の巡りが悪くなっている」ことが原因と考えられています。この体の巡りの悪さに深く関係しているのが「HPA軸」と呼ばれるものです。
HPA軸とは、体にストレスがかかった際に、体がそれに対処するために働く一連の反応系のことを指します。具体的には、ストレスに対してコルチゾールというホルモンを分泌し、炎症を調整する仕組みと理解しておくと良いでしょう。
ストレスとHPA軸の深い関係性
HPA軸が正常に機能していれば、ストレスがかかっても体の巡りは保たれます。しかし、ストレスが頻繁にかかりすぎると、HPA軸に機能障害が起こることがあります。これは、ストレスに対処するホルモンであるコルチゾールの分泌が過剰になったり減少したり、あるいはそのホルモンを受け取る受容体の感度が低下したりする状態を指します。
HPA軸の機能障害が起きると、常に交感神経が優位になり血管が収縮するため、体の巡りが悪くなります。この状態が続くと、良いものを食べても消化吸収しきれず、栄養が取り込めないため痩せ型になったり、便秘や下痢を繰り返したりすることにつながります。
完璧主義が招く悪循環
ストレスを感じやすい「完璧主義」の性格も、HPA軸の機能障害と深く関連しているとされています。「こうあるべきだ」という理想と現実のわずかなずれさえもストレスと感じやすい傾向があり、それが慢性的なストレスとなってHPA軸の機能低下を引き起こす可能性があります。
結果として、体の巡りが悪くなり、食べたものがうまく消化吸収できなくなることで、痩せ型や便秘・下痢といった症状が現れるという悪循環に陥りやすいと言えるでしょう。
まずは消化に優しい食事を
HPA軸の機能障害を改善するアプローチとして、ストレス耐性を高める「筋力トレーニング」が有効なケースもあります。しかし、アトピーの症状が強く、滲出液が出ている、倦怠感が強い、体に熱がこもっているといった方は、筋力トレーニングが適さないこともあります。
そのような時は、まず「安静にする」ことを最優先しましょう。そして、世間で「良い」とされる玄米や十六穀米といった消化に負荷のかかる食事を一旦見直し、「消化吸収しやすいもの」に切り替えることが重要になってきます。
- 白米
- はんぺん、ちくわなどの練り物
- つみれなど、身をすりつぶした魚介加工品
根本改善を目指すアプローチ
白米は玄米や十六穀米に比べて消化に優しく、体への負担を減らしながらエネルギー源となる糖質を摂取できます。また、タンパク質も、あらかじめすりつぶして加工されているはんぺんや練り物などを選ぶと、消化吸収を助けることができるでしょう。
まずはこれら消化に優しい食事を取り入れることで、痩せ型、便秘、下痢といった状態の解消を目指し、体の消化吸収能力を高めていきましょう。体が「良い食事」を受け入れられる状態になってから、徐々に栄養価の高い食品を取り入れていくことが、アトピーの根本的な改善につながると当院では考えています。
まとめ
もしあなたが良い食事を心がけているにも関わらずアトピーが悪化し、痩せ型、便秘下痢、そして完璧主義に心当たりがあるなら、ぜひ今回の内容を参考に、できることから取り組んでみてください。体の巡りを整え、消化吸収能力を高めることが、アトピー改善への一歩となるでしょう。
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